営業キャッシュ・フロー(X7)とは?Y点寄与度と良い傾向
営業キャッシュ・フロー(絶対額)は、経営事項審査の経営状況分析に使用されている8つの指標のうちの1つで、絶対的力量指標として分類されています。
営業キャッシュ・フロー(絶対額)は、企業の営業活動により生じた資金の増減をみる指標で、次の計算式により算出されます。
( 営業キャッシュ・フロー(※2期平均) ) × 1億
営業キャッシュ・フローとは、(経常利益+減価償却費+引当金増加額−引当金減少額−法人税住民税及び事業税+売掛債権減少額−売掛債権増加額+仕入債務増加額−仕入債務減少額+棚卸資産減少額−棚卸資産増加額+受入金増加額−受入金減少額)
営業キャッシュ・フローとは、(経常利益+減価償却費+引当金増加額−引当金減少額−法人税住民税及び事業税+売掛債権減少額−売掛債権増加額+仕入債務増加額−仕入債務減少額+棚卸資産減少額−棚卸資産増加額+受入金増加額−受入金減少額)
キャッシュ・フロー計算書の作成の基本的な考え方(※ここでは厳密には述べません、大まかなイメージとしてとらえてください)では、現金以外の資産の増加は、キャッシュの減少要因、資産の減少は最終的に現金として回収されるのだからキャッシュの増加要因、負債の増加は、今すぐ支払わないでよいわけだからキャッシュの増加要因、負債の減少は、最終的に現金で支払うのだからキャッシュの減少要因という考え方をします。
この考え方を踏まえて、上記の計算式を眺めていただくと理解いただけると思います。
良い傾向 |
---|
↑ |
Y点への寄与度 | 上限値 | 下限値 |
5.7% | 15.0 | −10.0 |
絶対額にて評価するところに特徴があり、中小建設業者においては点数を取れないことから、X1〜X6までの指標でバランスよく評価されることが評点アップのポイントとなります。
ただ、経営規模にかかわらず、キャッシュ・フローは潤沢であったほうがよいわけですから、上述のキャッシュ・フローの考え方について理解し、経営に役立てていただくことが大切です。
具体的に何を行えば改善するかを、こちらにまとめてみました。
(もちろん、これ以外にもやれることはあるはずです。)