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経審評点対策、放ったらかしで大丈夫ですか?

P点改善のために、まずはやれるところから始めましょう!


 公共工事を元請として直接公共機関から請け負おうとする建設業許可業者の方は、経営事項審査(略して「経審(ケイシン)」と言います。)を受審しなければなりません。



 この経営事項審査とは、一言でいえば、申請をした建設業許可業者に対して、一定の審査項目を審査して全国一律の客観的な基準で点数付けを行い、当該会社が入札に参加する際の工事の格付けに利用するものです。



 入札の際の格付けは、一般に、客観的な基準による評価点である総合評定値(「P点」といいます。以下、P点と書きます。)と工事実績など入札を希望する自治体が主観的に評価して付する主観点の合計点によってなされます。



 したがって、P点が高いほど客観的に優良な会社と評価されますし、請負金額がより大きい建設工事を受注できるチャンスに恵まれますので、評点のアップのためにはどうしたらよいか?ということ抜きに闇雲に会社運営をすることはできません。



 新たに経審を受審したいというお客様にお伺いし、お話をお聞きすると、「P点がどうやったら良くなるか分からない」というお声をよく耳にします。



 それは、ひとつに経審の総合評定値算出のためのしくみをご理解いただいていないことが起因しています。



 P点構成要素にはどのようなものがあり、それぞれがどのように算出されるか?どのようにすれば、より好ましい結果となるかは、各行政機関が発行している経審の手引きや経審シミュレーションソフトを販売している会社のホームページなどを見ればご理解いただくことができます。



 しかし、いちいち手引きを調べるのは面倒くさいでしょうし、複雑なP点計算を理解して取り組んでみたところで、端数の処理を誤ったり、計算ミスがあったりしますし、業種別に4パターンの結果が出ますので、申請業種数が多かったりすると、とても手計算ではやってはいられないはずです。



 そのために、経審のP点の計算については市販ソフトが出回っております。



 これらのソフトは必要なデータを入力しさえすれば最終結果としてのP点が即座に計算・表示されますので、この点は良いです。



 しかし、経審評点アップ対策にとって必要な肝心の途中経過が見えません。



 途中経過が見えなければ、「さあ、次期のP点をアップさせるために、では我が社はどこを改善したらよいのだろう?」という問いに答えることができないのは当然です。



 そこで、当事務所では、経審のP点シミュレーションのソフトについて自社開発し、会社のご担当者に会社の現状と改善点が理解しやすいアウトプットをご用意し、改善の着眼点をお話させていただいております。



 実は、P点をアップさせるためには、経審のしくみを理解してしまいさえすれば簡単に対策できる、というものではありません。場当たり的なものではなく、経営者の考え方と行動の結果としてのP点であり、また、従業員の技術力とモチベーション向上、技術者確保に努めた結果としてのP点なのです。



 それは会社の根本的な経営力に関わってくる問題である、という点に気づいた会社は良くなっていきます。



 たとえば、財務的な側面の取り組みとして、経営者が税金をびた一文たりとも払わないためにどうしたらよいか?ということばかりに心血を注いでいるということはないでしょうか?



 節税は当然行うべきですが、税金を払わなければ毎期発生した利益を剰余金として内部留保していくことはできませんので、会社の財務体質はいつまでたっても強くならず、健全な成長ができないという考え方をご理解いただいているでしょうか?



 また財務面での他の検討事項としては、最低限、リアルタイムで会社の財政状態と経営成績が把握できるよう、財務会計処理は日々行っているか?(税務報告用とは別に変動損益計算書を作成して損益分岐点を把握し、危機管理と意思決定に反映する管理会計までできていれば理想ですが。)、自社の経営規模からして、採算を度外視した無理な受注をしていないか?、有利子負債の過剰な借り入れをしていないか?金利を抑えるよう銀行交渉の努力をしているか?借り入れ規模が適正か?活用しきれていない固定資産を圧縮できるよう対策を考えているか?、期末には一時的に借入金を返済したり、売掛金を早期に回収することに努めているか?などがあります。



 また、建設業は安全で効率良く、質の高い施工を確保するための知識実務経験によって培われた熟練した技術力を兼ね備えた人材の確保、さらにその高度な技術力の共有、後継者育成が重要です。



 P点を改善するためには、無資格者よりは資格者、2級よりは1級技術者、1級技術者なら監理技術者講習を受けた監理技術者証の交付を受けている人材を確保したほうが当然よりよいわけですが、こういった技術者を確保するというのは、何も目先のP点アップのためだけに行うわけではありません。



 発注者や同業者から高い信頼と評価を得られる良い仕事は、きちんとした仕事をするという意識、高度な知識と技術、経験を兼ね備えた「人材」があってこそです。



 経営者及び管理職の地位にある人がそのことに気付いて、啓発に努めているか?資格取得者に手当を出すなど、モチベーションが上がる制度を設けているか?より上位の資格をもっていないと恥ずかしいという空気が社内にあるか?事務方だって建設業経理士資格取得に励んで、全社的に頑張ろうという意識があるか?



 自治体から厚い信頼を得て、金額の大きい公共工事を毎期継続的によく獲得できている当事務所のお客様がおりますが、そのお客様の会社を訪問すると、社長のP点や社員の資格取得に対する意識の高さと良い意味での従業員の緊張感が外部の人間にもすぐに分かるものです。



 これまでP点アップ対策を何も講じてこなかった会社にとっては、改善できる部分が比較的多くあるでしょうから、一時的には劇的に良くなったように見えますが、その先は小手先のテクニックだけではなかなか改善しないのがP点です。



 時間をかけて地道に財務基盤をより健全なものへと積み上げる努力を怠らず、高度な資格を有した技術者の確保、若手育成に努めた企業は伸びます。



 ではまず、経審の概要について最低限の知識を備えて戴くのが肝心です。



 こちらからひとつひとつ見ていくことにしましょう。




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