成功の掟 若きミリオネア物語
ずばり、金儲けをするにあたっての心構えを説いた本です
物語で読みやすく、話の内容もハラハラ、ドキドキして面白いです。
この本を最初に手に取ったとき、独立を考えていた時期でしたので、ミリオネアになるには具体的にどうしたらよいのか?という方法を探そうと、ワクワクしながら読み始めました。
読み終えたとき、「潜在意識の力が人間の行動を決定づけてしまう」ということ、従って、潜在意識を自分の目標達成にプラスになるようにもっていくことが重要であるということを具体的に教えてくれた本だと思いました。
潜在意識の存在とそれをプラスに作用させることが重要ということについては、既に「マーフィーの法則」で読んで理屈としては理解したつもりでいたのですが、そうはいっても潜在意識の力は目には見えないし、信じることが重要ということは頭では理解していても、行動に起こし結果を得るまでは正直なところ半信半疑の部分もあったのです。
しかし、本書を読んで納得できました。
潜在意識の力が良い方向にも悪い方向にも、いともたやすく人間の行動を決定づけてしまうことをわかりやすく具体的に示してくれているのです。
そしてもうひとつ、重要なことが書かれていました。
それは、「ことばの力」ということ。
これは、ホームページやDMで顧客獲得活動を展開しようと考えていた私にとって、「ことば」が読み手や聞き手に具体的な行動を起こさせることができる力を秘めているということを分かりやすく教えてくれた点で、とても大きな影響を与えられました。
「金持ちになる心構え」についても触れていますが、私にとってはそれよりも潜在意識の力やことばが持つ力を具体的に示してくれたことのほうが、大きな意味を持っていました。
当時の私は行政書士試験に合格し、独立開業するということがそれまでの一つの大きな目標であったわけですが、振り返ってみれば通勤途中も休日もいつも行政書士試験合格のことや退職後の開業のことばかりイメージし、ぶつぶつと自分に語りかけていた時期がありましたので、それも潜在意識の力なのかと感じることがあります。
そして、社会に出てから営業など一度もしたことのなかった当時の私が、ホームページやDMでお客様から次々と依頼をいただくことができたのは、顧客獲得に成功できるということをぶつぶつといつも自分に語りかけ、どうすればよいか本から知識を得てそれを自分の場合に置き換えて、試行錯誤実践してきた結果であると感じることがあるのです。
その間には、当然ですが多くの困難があり、何度も折れそうになりました。
開業してから6ヶ月間はほとんど収入がなく、自分自身も家族も辛い思いをしました。
その困難に立ち向かって行政書士業を放り出さずにやってこれたのは、この本を含めた成功哲学の本や顧客獲得に関する本によってアイデアを授けられ、偉大な力を秘めた潜在意識を活用できたからにほかならないと実感しているところです。
この本は教えてくれます。
幸福の鍵は、自分自身の運命の支配者になることだと。
心の奥底に眠っている小さな声に耳をすまし、その声がもっと自由に発せられるようにしてあげなさいと。そして、成功するための文句を繰り返し唱えれば唱えるほど、その声の力は大きくなり、自分をしっかりと導いてくれるようになるのだと。
その導きこそが洞察力であり魂の声であり、それは、秘められた力を引き出す道なのだと。