初めての行政書士へ依頼する際の注意点とは?
行政書士は業務範囲が広いので、まず得意分野を見極めましょう
たとえば、あなたは税金の相談は誰にしますか?
そうです。税理士さんですよね。
だから、もし、経理も含めてお金のことは税理士さんに相談しようとすぐにわかります。税理士で、税金を仕事にしていない人はほとんどいないといってよいでしょう。
しかし、我が行政書士は?というと・・・
どんな業務をしているのかさえ、知られていないことが多いかもしれません。
それは、税理士さんのように、税金=税理士というように、大きな一つの仕事に結びついていないからです。
建設業許可申請といえば、行政書士と浮かぶかもしれません。
でも、行政書士の場合は仕事の範囲が大変広いので、良い悪いは別にして、建設業許可申請を扱っていない行政書士もたくさんいます。
そのため、行政書士に依頼する場合は、どの業務に軸足を置いて活動している行政書士か?を知ることが、大変重要なポイントになります。
関連性の薄い業務をあれこれ宣伝して取扱い業務が絞られていない場合や、どの業務に一番力を注いでいるのか魂が伝わってこない場合は、残念ながら、恐らく次のような問題が生じるでしょう。
1.豊富な申請実績の積み重ねにより、試行錯誤したうえでの業務効率化のしくみが練られていないために、お客様への対応が場当たり的になってしまう。
2.建設業許可申請の実務は、各都道府県により異なる部分があるため、申請先の都道府県への手続きに熟練していないと何度も不備の補正を受けてしまい、その都度、お客様の手を煩わせることになってしまう。
3.他の業務が忙しいと、毎年の事業年度終了報告書や更新のご案内などのアフターフォローが不十分になりがちとなってしまう。
ゆえに、やはり、この仕事について本気で取り組んでいますよ、というメッセージが伝わってくる行政書士に依頼することが失敗しないために重要になってくると思われます。
ある特定の業務に数多く実務に携わった人でなければ、自らの実体験に基き、自信に満ち溢れた説得力のあるメッセージを発信することはできないでしょうから。
実は、建設業許可申請は、申請の種類が非常に多く、各会社の状況に応じて添付書類も異なってくるため奥が深く、あらゆるケースについて熟練するにはかなりの数をこなさなければならないので、実務を修得するのに時間がかかります。
そして、業務効率化の方法や高い問題解決能力は、本気で実務に向き合った人間にしか身につけることができないものです。
どんなに素晴らしい能力や資格をたくさんもっていたとしても、身はひとつですから、やはり、「もちは餅屋」でその道を専業としている人にはかなわないということでしょう。
これは行政書士業界に限った話ではなく、どんなビジネスにも共通する話ですよね。
いつでも相談でき、相性の合う実務経験豊富な専門家を選びましょう!
建設業許可申請は、一回申請すれば終わりというものではなく、一度ご依頼いただいた建設業経営者様とは、長いお付き合いになります。
理由は、毎年申請が必要な事業年度終了報告書、役員や技術者、経営業務管理責任者等に変更が生じたときの各種変更届、5年に一度の更新申請などが主についてまわるからです。
ゆえに、いつでも気軽に相談できる専門家でないと困ることになります。
たとえば、元請会社から「特定建設業」の許可を取得するようにとか、ある許可業種を追加するように等の要請はよくある話です。
また、貴社がもし社会保険に未加入なら、社会保険未加入問題について行政側の対応について実際のところはどうなのか?いつまでに加入しなければならないのか?といった疑問が生じるかもしれません。
そういったときに、経営者であるあなたは、すぐに専門家の意見を仰いで解決策を模索したくなると思います。
しかし、日頃からいつでも質問をぶつけやすい、話しやすい建設業許可専門行政書士との人間関係が構築されていませんと、気の合った専門家探しに大変な時間と労力を使うことになるうえに、充分なサービスを受けることが難しくなってしまいます。
ゆえに、第1に建設業許可の申請実績が豊富な行政書士かどうか?をまずはネットなどで情報収集して嗅ぎ分け、第2にあなたと相性の合う話しやすい専門家であるか?実際に話してみて五感で感じ取ることが大切ですね。
特に、あなたとの相性は一番重視すべき依頼先の選択基準です。
資格をたくさんもっていて、業務についての専門知識はあるけれど、あとは何もない。専門知識オタク。知識だけは一流かもしれないけれど、サービス精神に欠け、人間的に愛嬌のかけらもない。
また、事務所の実績はたくさんあっても、受付から書類作成・申請まで全部事務員任せで、行政書士は顔すら出さないので知らない・・・
そんな専門家・事務所を間違って選んでしまったら、日々、経営上発生する様々な問題を相談してみようという気持ちすら、おきないでしょう。
行政書士が貴社にご提供させていただくサービスは、ディスカウントショップの商品のように「使い捨てだから、まあ、いいか」というように、質を期待していないモノではありませんので、くれぐれもその時だけの値段だけで決めてしまって後悔することがないようにしたいですね。
そして、さらに知っておいていただきたい専門家の選択基準がありますので、こちらでお話しましょう。