売上高経常利益率(X4)とは?Y点寄与度と良い傾向
売上高経常利益率は、経営事項審査の経営状況分析に使用されている8つの指標のうちの1つで、収益性・効率性指標として分類されています。
売上高経常利益率は、売上高に対してどれだけの経常利益を上げたかを見る指標で、次の計算式により算出されます。
( 経常利益 ÷ 売上高 ) × 100
経常利益とは、企業の営業活動に加え、毎期経常的に発生する財務活動を加味したものです。そのため、「売上高総利益率」、「売上高営業利益率」との比較を通して、財務活動がどの程度収益性に影響を与えているかを把握することができます。
売上高に対する経常利益が高いほうが収益性が高いといえますので、この比率は高いほうが良いということになります。
良い傾向 |
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↑ |
Y点への寄与度 | 上限値 | 下限値 |
5.7% | 5.1 | −8.5 |
総資本売上総利益率は、Y点寄与度が5.7%と上から5番目(6番目同寄与度)のウエイトですので、対処の優先度は高くありません。統計値と比べて自社がどのような位置にあるのかを知り、改善策を講じる必要があります。
評点アップの買い着眼点としては、この比率は高いほど良い傾向であることを示すため、売上高に対する経常利益の割合を増やすということになります。
具体的に何を行えば改善するかを、こちらにまとめてみました。
(もちろん、これ以外にもやれることはあるはずです。)
売上総利益から販売費及び一般管理費を差し引いたものが営業利益であり、営業利益に営業外収益を加算し、営業外費用を減じたものが経常利益です。
営業外収益とは財務活動により生ずる金融収支たる受取利息、受取配当金、有価証券利息、仕入割引などの主要項目のほか、投資不動産やその他の投資により生ずる経常的な投資収益を含みます。その他、前期損益修正他、当期に属さない収益のうち、特別利益として表示するほどの重要性のないものもここに含めます。
営業外費用とは一部の例外を除いた財務費用で、支払利息、貸倒償却(投資又は経常的に発生しない貸付金等に対する貸倒引当金繰入額及び貸倒損失と、販売費として処理されない異常な貸倒損失のうち、特別損失として処理しないものを処理する勘定科目)、繰延資産償却、雑損失(営業に関連しない支出又は損失のうちで重要性の乏しいものを処理する勘定)などがあります。