自己資本対固定資産比率(X5)とは?Y点寄与度と良い傾向
自己資本対固定資産比率は、経営事項審査の経営状況分析に使用されている8つの指標のうちの1つで、財務健全性指標として分類されています。
自己資本対固定資産比率は、固定資産への投資が借入金などの他人資本ではなく、どの程度自己資本(※=純資産合計)で賄われているかを見る指標です。
( 自己資本 ÷ 固定資産 ) × 100
一般的には、固定資産を自己資本で割る固定比率が用いられますが、経営事項審査では計算の都合上という理由から、逆数が用いられており、この数値が高いほど健全性が高いことを意味します。
しかし、建設業においては、工場などの大規模な固定資産を保有する必要のない業界構造も存在しますので、企業の成長に必要な投資が行われていない場合は、この数値が過度に高くなってしまいますことになります。そのため、数値が高すぎる場合は鵜呑みにせず、慎重な検討が必要です。
良い傾向 |
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↑ |
Y点への寄与度 | 上限値 | 下限値 |
6.8% | 350.0 | −76.5 |
自己資本対固定資産比率は、Y点寄与度が6.8%と対処の優先度は高くありません。統計値と比べて自社がどのような位置にあるのかを知り、改善策を講じる必要があります。
評点アップの着眼点としては、固定資産に対して自己資本の割合を高くするようにするということになります。
具体的に何を行えば改善するかを、こちらにまとめてみました。
(もちろん、これ以外にもやれることはあるはずです。)